香典 返し の マナーを守るには、何のためを知る

香典 返し のマナーの前に、香典とは何かを、先の記事で書いた。先の通り、香典は霊前、仏前に供える物である。
だから、香典 返しは必要なかったのだ。なぜか、死者からお返しなどないし、お返しがなくても、文句を言う人はいない。
しかし現在、いわゆる忌明けに、遺族が香典 返しをすることが多く見られるようになった。
マナーとしては、香典 返しをするタイミングである忌明けを知ることも大事だが、それは次に書く。
その前にここではまず、香典と、香典 返し の流れ、その意味するところ、意義などを詳しく書く。

香典は、弔問者、参列者が、故人、霊前、仏前に供えるのだ。供えていただいた、お心をいただいた本人は、永眠している。本人が、その参列者の気持ち、お心に、応じて何かする、お返しをすることは、香典を供えていただいた本人にはできない。
そこで、遺族が、その代理で、故人の代わりに、お礼をする。故人のためにいただいたお心に対して、感謝をするが、マナーのポイントになる。香典でも何でも、半分 返す、半 返し が、キマリ、マナーだから、返してやるわい。
いや・・勘弁してくれ。故人に世話になったり、思い出もあるし、だから、きっと誰も何も言わないが、そんな遺族とは、二度と会いたくないと思うのは、人情ではないだろうか。
香典 返し に限らず、マナーは、キマリだから・・・という面も、どうしてもあるが、根本は、気遣い、心遣い、そして、想いである。

香典には、2つの面がある。
ひとつは、故人に対する供え物の意味。
もうひとつは、近隣、近所の相互援助、相互支援だ。香典の歴史的経緯からすれば、この面は、かなりの重要度をもっていたし、現在でも、香典を、葬儀に充当したり、もろもろ出費に使われることは、ハッキリと口にはしないが、香典での入金をあてにすることがあるのも実態であろう。
また、香典を供える側も、残されたご遺族の生活や経済状態が心配な際には、少し大目に、あるいは、少しでも何かのタシになるようにと、故人を悼む気持ちに加えて、香典をすることもあるだろう。

香典 返しのマナーを考える際、この実態、現実は無視しないほうがいいだろう。勿論、故人の立場、遺族の状態によって、ケースバイケースではあるが。

だからと言って、生活のタシにします、葬儀代が払えました。ありがとうございます、など、言わなくていい。いや、むしろ言わないのがマナーだろう。あくまでも、故人に対してのお気持ち、お供え、葬儀への参列に対して、感謝を伝えるというスタンスが、香典 返し のマナーだ。

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