香典返しはマナー上、いつするのか

香典返しは、いわゆる忌中の明け、忌明けに送ることをマナーとしている場合が多い。ただし、この香典返しのマナーは、地方、地域によって、異なるので、地元の習慣、慣習があれば、そちらを優先するべきだろう。
忌明けだが、宗教によって異なる。
仏式は、いわゆる四十九日。その法要が終わるときが、香典返しのマナーとしては、最適だろう。
神式ならば、五十日祭が、香典返しのマナーの通例だ。
キリスト教だと、忌中や忌明けという考え方はないのだが、仏式や神式のタイミングに合わせたのだろうが、一ヶ月後に行われる記念日のあと位に、香典返しをするのが、マナーとして、確立しているようだ。勿論、神式でもキリスト教でも、香典とは言わないが。
大筋の香典返しのマナーは、あるが、やはり地方、地域のマナーは重視したほうがいい。故人の宗教も大事だが、一方、香典には、近隣の相互援助、相互支援の意味もあり、地域のマナーは無視してはいけない。
北海道の一部では、香典に領収書を発行し、その場で、数百円程度の品物を渡すのが、香典返しのマナーとされている。忌明けに、何かを送る、香典返しをすることはしない。地域の歴史や背景があるマナーなのだろう。
伊勢の一部の地方では、葬儀の場、主に通夜で、お茶を渡すのが、香典返しのマナーとなっている。お茶の産地でもあるし、何か、謂れもあるのだろう。
奈良県では、香典をその場で開き、半分の金額を、その場で、返す。それが、香典返しのマナーとなっている地域もあるそうだ。地方、地域の香典返しのマナーは、その地域に根ざしたいろいろな背景があるから、いい悪いもない。香典の近隣の相互援助、相互支援の面からも、重視しておきたい。現在の近隣は、何も住所が近いというだけではない。勤務先、通学先も、近隣だ。
ただ、奈良の例は、素朴に疑問に思ってしまったのは、半分をその場・・である。香典を包む際、偶数は避けて奇数にすることが一般的だと思うのだが、その場で、半分って、どうするのだろう。お釣とか、用意してあるんだろうか・・。香典返しのマナーとして、1000円札を大量に用意しておく・・というのが、奈良のその地方には、あるのかもしれない。

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香典返しのマナーの注意事項